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大野城 (筑前国) : ウィキペディア日本語版
大野城 (筑前国)[おおのじょう]

大野城(おおのじょう/おおののき)は、筑前国四王寺山(現在の福岡県大野城市宇美町)にあった日本の古代山城(朝鮮式山城)。城跡は1952年3月31日に国の特別史跡に指定されている。
== 概要 ==
大野城の築城箇所は大宰府北方、大宰府の真北標高約410メートルを最高峰とする四王寺山一帯に比定されている。四王寺山には、尾根をつたって延々8200メートル以上に及ぶ土塁が山腹をめぐり、土塁が谷にかかるところでは、石垣が築かれ、北方に1箇所、西南に1箇所、南部に2箇所の城門を開いている。
城内の高く平たいところには数棟ずつ7箇所ほどに、都合70棟ほど礎石群が残っている。なかには望楼あるいは屯所的なものもみられるが、大多数は梁間三間、桁行五間という規格に統一され、礎石を用いた総柱の建物である。これらは高床式の倉庫であり、武具の他、炭化した米粒などが検出されている事から穀物なども貯蔵していたことが分かる。
大宰府北方という立地から、大宰府防衛を目的とした城であると考えられている。
山頂の西に張り出した尾根を火ノ尾崎といい、烽火台跡、鼓峰は今で言う軍団駐屯地跡とされ、毘沙門天の遺構がある。付近では経筒などの遺物も出土している。
なお、大野城市の名称はこの大野城に由来する。2006年4月6日には、日本100名城(86番)に選定された。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「大野城 (筑前国)」の詳細全文を読む



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